平成25年7月から開始した、旧クリニック住居部分の解体〜新クリニック建築は、年末に終了。年末年始にクリニックの引越を経て、平成26年1月10日に、クリニックのリニューアル・オープンを迎えることが出来ました。
その後2月から、旧クリニックの解体を開始し、3月24日に、ようやく解体が終了しました。今後は、更地になった敷地を整備し、4月下旬には駐車場として生まれ変わり、新うのクリニックがスタートする予定です。
開院して丸5年半経過したところですが、当院ご利用の皆様のお力添えのたまものと、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも、新しいクリニックで、勝田台や周辺の皆様のお役に立てますように、職員一同誠心誠意努力して参りますので、今後とも「うのクリニック」をよろしくお願い申し上げます。
解体した旧クリニックは、鉄骨の立派な建物でしたが、築40年と経年の劣化や金属疲労が重なり、東日本大震災の影響で歪みが生じ、残念ながら解体せざるを得ない状況でした。勿体無いことではありましたが、また大地震が襲った場合に、持ちこたえられるか不安でした。思い切って建て替えを決意し、前院長の大久保哲夫先生のご許可もいただきました。生まれ変わったクリニックを見ると、責任の重さを大きく感じます。
さて、大久保哲夫先生のお話をしていませんでしたね。
大久保先生は、勝田台が生まれた当時から、この地の医療を担って活躍された先生です。私が勝田台小学校2年生の頃から、喘息で診ていただいていました。重症発作で、千葉大学病院に救急搬送していただいたこともあります。先生のお陰で私は無事成長し、先生にあこがれて医師をめざし、資格を得ることが出来ました。
千葉県内の病院で修行し、モンゴルや大学病院勤務も経験しました。出身の自治医科大学は地域医療を担う医師を養成する大学でしたので、そろそろ足に地を付けて地域医療を行おうかと考えていたときに、大久保医院が廃院になることを聞きました。驚くと同時に、勝田台で長年医療を担っていた大久保医院が無くなるのは惜しいと思いました。先生にはお子様がいらっしゃらなかったために、廃院を決意されたようでした。子どものときに診ていただいたご縁もあり、30年ぶりにご連絡してみると、私のことを覚えていてくださいました。とんとん拍子に話は進み、私が先生の跡地で開業することが決定しました。内装の工事などに半年かかったために、大久保医院かかりつけの患者様は一旦他の医院に紹介され、いなくなっていました。ゼロからスタートする不安一杯の開業でしたが、私が勝田台の出身であることと、大久保先生の後継にあたることで、少しずつ患者様が来て下さるようになり、何とか5年が経過したところであります。大久保先生のように、地域に親しまれる医師を目指して参ります。
不思議なご縁で、ふるさとに戻り、町医者をしています。大きな医療は出来ませんが、多少のお役に立てるような地域医療を実践していきたいと思います。大久保先生は良い場所を選ばれたとつくづく思います。今度は駐車場を広くとって、見通しが良くなります。クリニックから勝田台小学校の桜も見えます。床暖房で冬も暖かい待合室にしました。ぜひ、診療科目にはこだわらずにご利用ください。私が対応出来ない疾患の場合には、信頼できる医療機関をご紹介いたしますので。
大久保先生に感謝を込めて。
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